すい‐てき【水滴】
〘名〙
※小学化学書(1874)〈文部省〉一三回「蝋燭の燃ゆるに方りて蒸気の生ずや否やを知らんと欲せば〈略〉玻璃盃を以て之を覆ふべし。燃るときは盃内直に曇を生じ水滴を着くるを見るべし」
② すずりに使う水を入れておく容器。みずさし。
水注。
※
蔭凉軒日録‐長享三年(1489)七月一六日「徐翁持
二杉原十帖、古銅牛形之水滴
一」
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デジタル大辞泉
「水滴」の意味・読み・例文・類語
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すいてき【水滴】
墨をするために水を蓄え,また硯に注ぐ容器。形態や大小によって,硯滴(けんてき),水注,水盅(すいちゆう),水中丞(すいちゆうじよう),水盂(すいう),蟾蜍(せんじよ)などとも称し,日本では古くは須美須里賀米(すみすりがめ)(《和名抄》),硯瓶(すずりがめ)(《栄華物語》)などともいった。狭義の水滴は,2ヵ所の小孔(風穴と水穴)をあけ,少量のしずくを落とすくふうがなされたものをいう。水滴と一括して呼ぶもののうち,水注は注口と把手をもった水指形を,水盂,水丞などは鉢形や壺形のものをいう。
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普及版 字通
「水滴」の読み・字形・画数・意味
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