水沢銀山(読み)みずさわぎんざん

日本歴史地名大系 「水沢銀山」の解説

水沢銀山
みずさわぎんざん

水沢の東北の山地最奥にある。

秋田領内諸金山箇所年数帳(旧「秋田県史」)の銀山の部に、「古銀山沢古銀―水沢銀山と云、鉛あり」とあって、享保二年―元文元年(一七一七―三六)に、近江の孫左衛門らの稼行が記される。銀山ではあるが、「鉛山相稼候」ともあり、鉛の産出に傾いていた。同書の鉛山の部に「銀山沢鉛山」とあって「水沢銀山鉛山と云、又は岩子村之奥森を以、岩子山と云」とあり、享保二―七年宇治の長右衛門が稼行し、採掘場が大川前おおかわまえ見立鉛山に変わったとある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報