水枕(読み)みずまくら

精選版 日本国語大辞典 「水枕」の意味・読み・例文・類語

みず‐まくら みづ‥【水枕】

〘名〙 ゴムまたは防水布で作り、中に水や氷を入れて発熱時などに用いる枕。
※続俳諧師(1909)〈高浜虚子〉八九「水枕(ミヅマクラ)を持って来て」

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デジタル大辞泉 「水枕」の意味・読み・例文・類語

みず‐まくら〔みづ‐〕【水枕】

ゴム製の、中に水や氷を入れて使う枕。発熱のときなどに、頭を冷やす。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「水枕」の意味・わかりやすい解説

水枕
みずまくら

水または氷を入れるゴム製の枕。発熱時や体熱感のあるとき、心身の安楽をもたらすために用いる。氷を用いるときはクルミ大に割り、ざるに入れ、水をかけて角をとる。これを水枕の容量の3分の1から3分の2ほど入れたあと、ごろごろした不快感をなくすため、氷の間隙(かんげき)を埋める水を少量入れる。水枕は、後頭部に密着することがたいせつなので、枕の中の空気を抜いて専用金具で口を留め、水漏れのないことを確かめて、水滴をふきカバーをかける。凍傷や感覚麻痺(まひ)をおこさないようにカバーの厚さや使用時間を調整するほか、肩の部分に水枕が当たらないように注意する。また、家庭用の冷凍庫に入れて薬品を凍らせ、水枕同様に用いる製品も市販されているが、使用時の注意点は水枕と同じである。

[山根信子]

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普及版 字通 「水枕」の読み・字形・画数・意味

【水枕】すいちん

舟で眠る。

字通「水」の項目を見る

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