水戸浪士(読み)みとろうし

百科事典マイペディア 「水戸浪士」の意味・わかりやすい解説

水戸浪士【みとろうし】

水戸藩浪人。特に江戸末期,水戸学の影響を受け尊王攘夷(そんのうじょうい)運動を行った志士をいう。水戸浪士等は,1860年桜田(さくらだ)門外井伊直弼(いいなおすけ)を暗殺。翌年東禅(とうぜん)寺の英国公使館を襲撃,その翌年公武合体論者の安藤信正(のぶまさ)を襲撃(坂下門外の変)。尊攘運動挫折後,1864年天狗(てんぐ)党の乱を起こし多くの犠牲者を出し,その後の尊皇倒幕運動での活躍は見られない。→桜田門外の変東禅寺事件

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