水戸[市](読み)みと

百科事典マイペディア 「水戸[市]」の意味・わかりやすい解説

水戸[市]【みと】

茨城県中部の市。1889年市制。1992年常澄村を編入。県庁所在地。中心市街は中世からの城下町であったが,特に1609年徳川頼房が封ぜられて以来水戸藩35万石の大城下町(水府)となった。那珂川千波(せんば)湖にはさまれた台地上の士族屋敷のある上市(うわいち)と,那珂川の沖積低地町人町下市(しもいち)との双子(ふたご)町として発展。現在は上市東部が官公庁,学校街になり主要商店街も発達。1960年代から中心市街地の整備が進み,また活発な商業活動を背景に流通センター,卸売センターも整備され,県の行政,経済の中心都市となっている。県立歴史館,県近代美術館,水戸芸術館なども開館して,文化都市としても発展している。タバコ製造のほか,水府うちわ,水戸納豆等の名産がある。常磐線が通じ,水郡線,鹿島臨海鉄道が分岐。常磐自動車道が通じる。偕楽園弘道館(特別史跡)など史跡名所が多い。茨城大学がある。2005年2月東茨城郡内原町を編入。東日本大震災で,市内において被害が発生。217.32km2。26万8750人(2010)。
→関連項目茨城[県]茨城大学

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