水影（読み）みずかげ

精選版 日本国語大辞典

みず‐かげ みづ‥【水影】

〘名〙

① 水面にうつる物の影。また、物の影をうつしている水。

※書紀（720）仲哀八年九月（寛文版訓）「天津水影(ミツカケ)の如く、押し伏せて我が見る所の国を」

※更級日記（1059頃）「苗代(なはしろ)の水かげ許見えし田の刈りはつるまで長居しにけり」

② 水面が光を反射して、他の物にうつっているもの。水面の照り返し。

※春は馬車に乗って（1926）〈横光利一〉「亀が泳ぐと、水面から輝り返された明るい水影が、乾いた石の上で揺れてゐた」

すい‐えい【水影】

〘名〙

① 水の色。水光。また、水にうつるかげ。

※万葉（８Ｃ後）一六・三八三五・左注「今日遊行見_二勝間田池_一、水影濤々蓮花灼々」 〔何遜‐夕望江橋詩〕

② 遠くから見ると水のようなものが地上にうつる現象。逃水。〔晉書‐符堅載記・上〕

出典　精選版 日本国語大辞典

デジタル大辞泉

みず‐かげ〔みづ‐〕【水影】

１ 水面に映る物の姿。また、姿を映している水面。
２ 水面の照り返し。

出典　小学館

普及版 字通

【水影】すいえい

水かげ。

字通「水」の項目を見る。

出典　平凡社「普及版 字通」