出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
…1922年創立の水平社が開始した差別糾弾闘争は,積年の差別・侮辱・迫害への怒りを〈てこ〉とする〈人間観奪還〉のたたかいであった。 教育立法の勅令主義に象徴されるように,客体としての国民=臣民が義務教育をとおして国家の政治意志を日常的に強制された第2次大戦前にあっては,部落民にとって,義務教育の拒否(盟休)は国家と教育への強力な意志表示であり,水平運動への参加は,そのまま教育=自己変革の過程となった。少年少女水平社やピオネールを組織した水平運動は,盟休児童の〈俺達の学校〉のため〈教育プラン,教材等を予め準備〉する必要性にも目覚めはじめていた。…
※「水平運動」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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