水平線(読み)すいへいせん

精選版 日本国語大辞典 「水平線」の意味・読み・例文・類語

すいへい‐せん【水平線】

〘名〙
① 海と空とが接して見える平らな線。水平
※夢の女(1903)〈永井荷風一一「然し猶判別する事の出来る遠い水平線の上には」
② 水平方向に引かれた直線
③ (①から転じて) なみの標準。ふつうの範囲。また、二つのものの均衡状態。
吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉一一「夫婦の間には截然たるしきりがあって、それも落ちついて、しきりが水平線を保って居ればまだしもだが」

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デジタル大辞泉 「水平線」の意味・読み・例文・類語

すいへい‐せん【水平線】

空と海面とが接して見える平らな線。
重力の方向と直角に交わる線。
[類語](1地平線海岸線/(2ラインすじ線条直線曲線実線破線点線波線斜線アンダーライン傍線折れ線垂線鉛直線接線平行線対角線双曲線放物線母線螺線らせん割線中線中心線

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世界大百科事典(旧版)内の水平線の言及

【水準測量】より

…水準面は,重力の等ポテンシャル面である。水準面の接平面を水平面といい,水平面と鉛直面の交線を水平線という。 地球をとりまく海水面の高さは,潮汐,海流,気圧,風,海水密度などの影響で変わるが,長期間にわたって平均すれば,その平均の海水面は,ほぼ一つの水準面に一致するとみなすことができる。…

【地平線】より

…水平線ともいう。観測者から見て地平座標で高度0゜の大円であるが,地球が球形であるため,実際に見える地平線は観測者のいる高さによって高度0度よりもう少し下に見える。…

※「水平線」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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