水刎(読み)みずはね

精選版 日本国語大辞典 「水刎」の意味・読み・例文・類語

みず‐はね みづ‥【水刎】

〘名〙 杭、蛇籠石塊などを用いて、河川河川敷の中で蛇行したり流路を変えたりしないように河岸から河身に設けた工作物水制
御触書寛保集成‐二四・寛保三年(1743)七月「水刎川除等之仕方悪敷候か」

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世界大百科事典(旧版)内の水刎の言及

【水制】より

…だが中小河川でもその要所や大河川には多くの水制を見ることができる。 水制は,日本では水刎(みずはね),刎出(はねだし)と呼ばれ,古くから伝えられており,河川の状態によって多種多様の形態,名称を有している。例えば,低平地河川では,石れきがなく杭を打ちやすいことから杭打ちによる杭出水制が発達し,杭を打てない扇状地河川などでは,牛類による牛水制,枠類による枠水制が発達した。…

【乱杭】より

…木を打ち込んで並べたもので,水利施設としては水勢をそいだり水流をそらせる水刎(みずはね)の一種。城郭の防御施設としては逆茂木(さかもぎ)と同類の,人馬の通行を妨げるものだが,逆茂木と比べて乱雑に打たれたのでこの名が起こったと思われる。…

※「水刎」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」