水を向ける(読み)ミズヲムケル

デジタル大辞泉 「水を向ける」の意味・読み・例文・類語

みず・ける

霊前に水を手向ける
相手関心自分の思う方向に向くように誘いをかける。「それとなく―・ける」
[類語]誘ういざなう招く呼ぶ誘い合わせる誘い出すおびき出す・誘い入れる・誘い込むおびき寄せる引き込む引き入れる引きずり込む引っ張り込む巻き込む抱き込む・誘いかける・呼びかける働きかける持ちかける勧誘誘引袖を引く口を掛ける声を掛ける鎌を掛ける

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「水を向ける」の意味・読み・例文・類語

みず【水】 を 向(む)ける

① 霊前に水を手向ける。特に、巫女(みこ)霊魂を呼ぶ口寄せをする時、水をさし向ける。
※俳諧・毛吹草(1638)六「いつかひん水むけぬ日も袖の露〈重頼〉」
② 転じて、相手がある事を話しはじめるようにうまく仕向ける。また、関心をそちらに向けるようにもちかける。さそいかける。
滑稽本東海道中膝栗毛発端(1814)「ノウおくんさん〈トむかふのうちのかかしゆへ水をむけかけると〉」

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