水やり(読み)みずやり

盆栽用語集 「水やり」の解説

水やり

植物を育てる上で最も重要な要素は水である。ことに盆栽は鉢という限られたスペースで生き続け、剪定整姿にも耐えて観賞段階へと到達できる。言葉では単に盆栽に水をやることを指すのだが、その難しさは「水やり三年」という言葉があるほどで、また実際には三年では覚えきれないほど奥が深い。気候風土やその年ごとの温度変化、環境の違い、樹種特性、樹勢状態、用土の違い、鉢の大小や深浅とさまざまな要素があり、完全なマニュアルはこの世にはない。基本的な考え方として、樹が水を欲した時に与えるのが理想。また、水やりとは水分を補給するだけでなく、空気をも補給するものであることを忘れてはならない。(=【灌水】)
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出典 (株)近代出版盆栽用語集について 情報

世界大百科事典(旧版)内の水やりの言及

【園芸】より

… 鉢替えの時期は,鉢底の穴から根がはみ出したころがよく,鉢の縁をまんべんなく3~4回たたくとすっぽり抜けるから,これを大きな鉢に入れ,周囲のすきまに調合土を入れるとよい。(3)水やり 植物の手入れのうちでも,水やりは重要な作業である。しおれない程度に水をやるといえば簡単なようだが,〈水やり三年〉という言葉があるように,むずかしい。…

※「水やり」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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