水の手(読み)みずのて

精選版 日本国語大辞典 「水の手」の意味・読み・例文・類語

みず【水】 の 手(て)

① 城やとりでなどの中に飲料として引く水。また、その水路となる川や堀。
※幸若・本能寺(室町末‐近世初)「彼表て肝要に践へたる、水の手にをしよせ、則水をぞとめたりける」
消火に用いる水。
③ ①より転じて、逃げ道。助かる手段
魔都(1937‐38)〈久生十蘭二三「印東をこっちの味方につけて山木の水の手を切って置き、山木の借用証書を買ひ集めて強制執行をかけ」

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デジタル大辞泉 「水の手」の意味・読み・例文・類語

みず‐の‐て〔みづ‐〕【水の手】

城中などに飲用水を引き込む水路。また、その水を供給する場所
消火用の水。また、そのための水路。
川・堀など、水の多い地域・地方

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