水にする(読み)ミズニスル

デジタル大辞泉 「水にする」の意味・読み・例文・類語

みずに◦する

むだにする。効果を失わせる。「金を―◦する」
水に流す。「一切を―◦する」
堕胎だたいする。
「腹の子を―◦した娼妓も」〈洒・粋好伝夢枕〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「水にする」の意味・読み・例文・類語

みず【水】 に する

① むだにする。効果を失わせる。むなしくする。無にする。水になす。
※甲陽軍鑑(17C初)品五三「あとの勝利を水にせぬやうにさへあれば、末代まで名は残る者也」
滑稽本・酩酊気質(1806)上「すっぱりと水にしてお前ッちに遣りやせう」
③ 子をおろす。堕胎する。水になす。
※雑俳・柳多留‐一九(1784)「今までの事を中条水にする」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android