気骨(読み)きこつ

精選版 日本国語大辞典 「気骨」の意味・読み・例文・類語

き‐こつ【気骨】

〘名〙 自分正しいと信じていることは、どんな障害にも屈服しないで、貫き通そうとする強い心。気概
四河入海(17C前)八「詩を作らば、此様詩人の気骨に似んことを学で作り入てこそよけれと云心ぞ」
社会百面相(1902)〈内田魯庵貧書生「苟くも気骨のある丈夫の風上に置くもんぢゃないぞ」 〔南史‐丘遅伝〕

き‐ぼね【気骨】

〘名〙 心づかい。気苦労心配多く「気骨が折れる」「気骨を折る」の形でいう。
※銀の匙(1913‐15)〈中勘助〉後「気ぼねと遠みちとでへとへとに疲れたあげく」

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デジタル大辞泉 「気骨」の意味・読み・例文・類語

き‐こつ【気骨】

自分の信念を守って、どんな障害にも屈服しない強い意気。「気骨のある若者」
[類語]強い気強い意欲気概骨っ節反骨たくましい気丈気丈夫確り心丈夫闘魂覇気闘志胆力度胸糞度胸士気根性負けじ魂負けん気利かん気勝ち気強気向こう意気鼻っ柱鼻っぱし負けず嫌いファイトガッツ

き‐ぼね【気骨】

心づかい。気苦労。心配。

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普及版 字通 「気骨」の読み・字形・画数・意味

【気骨】きこつ

信念を守って屈しない気性。〔梁書、丘遅伝〕遲、にして(すなは)ちを屬(つく)る。靈鞠(父)常に氣骨我に似たりと謂ふ。

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