気色取(読み)けしきどる

精選版 日本国語大辞典 「気色取」の意味・読み・例文・類語

けしき‐ど・る【気色取】

〘自ラ四〙 (「けしきとる」とも)
① 様子を見てとる。様子を察知する。感づく。
※平中(965頃)二七「人の気色どらぬ前に、月見むとて母の方に来て〈略〉ものは言へ」
② 内意をたずねる。意向を確かめる。けしきをとる。
源氏(1001‐14頃)紅梅大納言の君深く心かけきこえ給ひて、さも思ひ立ちて宣ふことあらばと、けしきとり心まうけし給ふを」
きげんをとる。けしきをとる。
※源氏(1001‐14頃)乙女「時に随ふ世人の、下には鼻まじろきをしつつ、ついせうし、けしきとりつつ従ふほどは」
④ 気どる。すます。
談義本・当世花街談義(1754)二「能おちつき気色(ケシキ)どり、いやあまり気色どるもわろし」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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