気泡コンクリート(読み)キホウコンクリート

化学辞典 第2版 「気泡コンクリート」の解説

気泡コンクリート
キホウコンクリート
foam concrete

泡コンクリートともいう.多量の泡を含ませて硬化させたコンクリート.現場施工の場合は界面活性剤を加えて泡立てるか,少量のアルミニウム粉末を混入して水素を発生させる.気泡コンクリートのブロックおよび鉄筋で補強したパネル材が,オートクレーブ処理によりつくられており,オートクレーブ処理気泡コンクリートとよばれている.住宅などの建材として用いられる.

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リフォーム用語集 「気泡コンクリート」の解説

気泡コンクリート

発泡剤によりコンクリート内部に多数の気泡を閉じこめ、多孔質化させたコンクリート。軽量で断熱性・耐火性に優れる。鉄骨造鉄筋コンクリート造の壁、床などに使われる。高温・高圧蒸気釜(オートクレーブ)で養生されたものは特に軽量で、ALC(軽量気泡コンクリート=Autoclaved Light weight Concrete)と呼ばれ普及している。

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百科事典マイペディア 「気泡コンクリート」の意味・わかりやすい解説

気泡コンクリート【きほうコンクリート】

コンクリートを練り混ぜるときに,セメント,砂,砂利,水のほかに発泡剤を入れるなどして,コンクリートの中に小さな気泡を混入し多孔質化したもの。構造的強度は減少するが,軽量で断熱性にすぐれる。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「気泡コンクリート」の意味・わかりやすい解説

気泡コンクリート
きほうコンクリート

発泡コンクリート」のページをご覧ください。

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世界大百科事典(旧版)内の気泡コンクリートの言及

【コンクリート】より

…このため,寒中コンクリートでは骨材が冷えないように貯蔵したり,水を加熱して打込みを行い,凍害を受けない圧縮強度になるまで十分な保温養生,給熱養生を必要とする。気泡コンクリートaerated concreteコンクリートに人工的に気泡を混入(例えばガス発泡剤とか,あらかじめ作ったあわを混入する)して多孔質化したコンクリート。重量が軽い(構造用で比重0.8~1.2,断熱材用で比重0.5以下),断熱性が高いなどの性質を利用し,軽量プレキャスト部材として用いる場合が多い。…

※「気泡コンクリート」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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