気息(読み)きそく

精選版 日本国語大辞典 「気息」の意味・読み・例文・類語

き‐そく【気息】

〘名〙
① いき。いきづかい。呼吸。いきづき。いきざし。
※続日本紀‐文武四年(700)三月己未「端坐縄床、无気息
養生訓(1713)八「気息(キソク)を静(しづか)にしてあらくすべからず」
気持気質
西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉一二「一坐の人を観るに気息更に寛舒なるが如く」

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デジタル大辞泉 「気息」の意味・読み・例文・類語

き‐そく【気息】

呼吸。いき。「気息をととのえる」
気持ち。気質。
西洋新人と云われている連中は、皆―の通っている処があって」〈鴎外青年
[類語]呼吸息の根寝息息吹息衝き息遣い息差し

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普及版 字通 「気息」の読み・字形・画数・意味

【気息】きそく

呼吸。いのち。晋・李密情事を陳ぶる表〕つて拔り、命優渥なり。~但だ劉(祖母)日(生命西山(せま)り、氣息奄奄(えんえん)たり。人命淺、(あした)に夕(ゆふべ)を慮(おもんぱか)られず。~是(ここ)を以て區區、廢する能はず。

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世界大百科事典(旧版)内の気息の言及

【息】より

…呼吸によって生ずる空気の運動のことであり,気息,気ともいわれるが,同時に宇宙に遍満する大気(または風)と連関するとともに人間の存在を支える生命力とも考えられた。したがってその意義も,生理的実体をさす段階から形而上的な霊気をさす段階にいたるまで多様な展開をみせた。…

※「気息」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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