気候地形(読み)きこうちけい(英語表記)climatic geomorphology

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「気候地形」の意味・わかりやすい解説

気候地形
きこうちけい
climatic geomorphology

気候影響を強く受けて形成された地形。おのおのの地域の地形は,その地域の気候に対応した特色ある形態を示す。氷食気候地域でのカールモレーンなどの氷食地形,周氷河気候地域での構造土・流土階段,乾燥気候地域でのペディメント島状丘などは,その気候地域以外には形成されない地形である。気候変化が起きた場合でも,以前の気候の影響を受けた地形がある期間保持されることによって,過去の気候を推定することが可能である。 (→地形 , 氷河地形 )

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android