民主党(1947年結成)(読み)みんしゅとう

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

民主党(1947年結成)
みんしゅとう

1947年(昭和22)3月31日、旧日本進歩党を主体に結成された保守政党。初代総裁は芦田均(あしだひとし)。保守政治のあり方として修正資本主義を唱え、中道路線を目ざした。結党時は145名で衆議院第一党、1947年4月の総選挙では123名で第三党にとどまったが、日本社会党、国民協同党と連立して片山哲内閣芦田内閣与党を担った。しかし当初から党内に幣原喜重郎(しではらきじゅうろう)派と芦田派の対立を含み、幣原派は炭鉱国家管理法案に反対して脱党、1947年11月同志クラブを結成した。1948年10月芦田内閣が昭電事件で総辞職したあと犬養健(いぬかいたける)新総裁のもとで挙党体制に努めたが、1949年1月総選挙で69名に激減した。しかし第三次吉田内閣に木村小左衛門と稲垣平太郎の2人が入閣し、さらに吉田首相の保守合同工作に犬養ら提携派は民主自由党に合流して1950年3月自由党を結成し、残留した苫米地義三(とまめじぎぞう)ら野党派も同年4月国民協同党と合同して国民民主党を結成した。

[吉田健二]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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