民を撫ず(読み)たみをなず

精選版 日本国語大辞典 「民を撫ず」の意味・読み・例文・類語

たみ【民】 を 撫(な)

人民をいつくしむ。臣民をかわいがる。
平治(1220頃か)上「三皇五帝の国をおさめ、四岳八元の民をなづる」
② (謡曲高砂」に、「千秋楽は民を撫で」とあり、しかも終わりにあることばであるところから) 終わりにする、散会にするなどの意をしゃれていった語。
※雑俳・柳多留拾遺(1801)巻四「もふ民を撫ふとしゃれる年忘れ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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