毛並(読み)けなみ

精選版 日本国語大辞典 「毛並」の意味・読み・例文・類語

け‐なみ【毛並】

〘名〙
① 毛がはえそろっているぐあい。毛のはえぐあい。多く、動物の毛に関して用いられる。
※後京極殿鷹三百首(15C後‐16C後)夏「くれなゐの末摘花のけなみさへ落しかねたる夏のとや鷹」
② (その動物の)品種種類。また、その種類の質のよしあし。人間についてもいう。
人情本春色辰巳園(1833‐35)後「モシ茶見世なぞといふものもおつなもので、まさか私どものちょいと休むにも、毛(ケ)なみを嫌ふわけはないが」
③ 俗に、動物の血統。人間の家柄血筋のことにもいう。
※落語・手飼の犬(1898)〈四代目柳亭左楽〉「お手飼ひの洋犬(かめ)〈略〉毛並の宜い何十円仕様と云ふ」

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デジタル大辞泉 「毛並」の意味・読み・例文・類語

け‐なみ【毛並(み)】

動物の毛の生えそろっているぐあい。「毛並みの美しい馬」
種類。質。また、俗に、血筋・家柄。「毛並みがいい」
[類語]毛色毛足家門一門一族血族家系家筋いえすじうじ血筋血脈血統筋目

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