毒婦(読み)ドクフ

デジタル大辞泉 「毒婦」の意味・読み・例文・類語

どく‐ふ【毒婦】

人をだましたりおとしいれたりする無慈悲で性根の悪い女。奸婦かんぷ
[類語]悪女あばずれ妖婦妖女淫婦奸婦悪婦凶漢凶賊奸賊海賊山賊賊徒賊子逆賊謀反人悪人悪者悪漢悪党悪玉食わせ物詐欺師山師ペテン師いかさま師あくわる凶徒凶手人非人人でなし奸物曲者暴漢暴れ者暴れん坊暴徒荒くれ者ごろつきならず者地回りやくざ暴力団無頼漢無法者与太者ごろちんぴらあぶれ者

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精選版 日本国語大辞典 「毒婦」の意味・読み・例文・類語

どく‐ふ【毒婦】

〘名〙 悪知恵にたけた女。腹黒く、人に害を与える女。悪婦。奸婦(かんぷ)
人情本春色梅児誉美(1832‐33)後「此家の主は老女にて、お阿といへる毒婦(ドクフ)なり」

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世界大百科事典(旧版)内の毒婦の言及

【高橋お伝】より

…明治期の代表的毒婦とされる人物。上州利根郡下牧村生れ,父は旧沼田藩家老広瀬半右衛門(口供書)とも信州無宿の博徒鬼神の清吉ともいわれる。…

【毒婦物】より

…歌舞伎狂言の一系統。女だてらに男勝りの強請(ゆすり)や人殺しをする〈毒婦〉を主人公とした作品の総称。歌舞伎では毒婦の役柄を〈悪婆〉というので,悪婆物とも称する。…

【鳥追お松】より

…明治初期毒婦小説の代表的ヒロイン。お松が実在の人物かどうかは未詳だが,1877‐78年久保田彦作の《鳥追阿松海上新話》が《仮名読新聞》に連載された当時は,〈小屋粂三(くめさ)〉といわれて評判高く,実在性が信じられていた。…

※「毒婦」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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