殿町・片羽町・町(読み)とのまち・かたはまち・おんまやまち

日本歴史地名大系 「殿町・片羽町・町」の解説

殿町・片羽町・
とのまち・かたはまち・おんまやまち

[現在地名]長野市松代町殿町

松代城下町の中心にある町。藩主をはじめ家老・上級武士らの邸宅の集中町である。嘉永年間(一八四八―五四)では約五〇軒に及んでいる。

殿町の名は、戦国時代には真田氏と並ぶ武将であった矢沢氏・禰津氏・赤沢氏・小山田氏・大熊氏らの家臣の邸があることに由来するという。町の中には更に扈従こじゆう町・杉山町・弥津小路・牛堀小路・花井巻路・大御門前・御馬出し・下の馬場などの称があった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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