段車(読み)だんぐるま

精選版 日本国語大辞典 「段車」の意味・読み・例文・類語

だん‐ぐるま【段車】

〘名〙 ベルト伝導装置直径の違ったベルト車を段々に並べて一体としたもの。両軸の車は同形だが向きを逆に対応させて取りつけてあり、主動軸の回転従動軸に変速して伝えることができる。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「段車」の意味・読み・例文・類語

だん‐ぐるま【段車】

動力をベルトで伝導する装置で、直径の異なるいくつかの車を大きさの順に重ね合わせて一体とし、これにベルトを掛け換えることによって回転速度を変えるもの。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「段車」の意味・わかりやすい解説

段車
だんぐるま

直径の異なる2~4個の調車(しらべぐるま)(プーリー)を1本の軸に取り付け、変速装置として使用するもの。二つの段車の軸を平行に置き、段車にベルトを掛け、動力の伝達を行う。調車にかけるベルトの位置を適宜変えることにより、原動車の一定回転を種々に変えて被動車に伝えることができる。工作機械主軸の回転数を変換するのに広く使用されていたが、歯車変速機が使用されるようになって段車はしだいに使われなくなった。

[中山秀太郎]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android