残渣(読み)ざんさ

精選版 日本国語大辞典 「残渣」の意味・読み・例文・類語

ざん‐さ【残渣】

〘名〙 残りかす。溶解や瀘過(ろか)をした時、あとに残った不溶物。また、比喩的に物事名残
※モダン化粧室(1931)〈ハリー牛山〉「果物馬鈴薯の皮を努めて食べる事も必要であります。〈略〉之はゆるい肉又は鶏卵の残渣(ザンサ)を固めますから」
フィクションについて(1948)〈佐々木基一〉「貴族社会の最後の残渣(ザンサ)が、〈略〉次第に減亡して行く」

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デジタル大辞泉 「残渣」の意味・読み・例文・類語

ざん‐さ【残×渣】

濾過ろかしたあとなどに残ったかす。

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岩石学辞典 「残渣」の解説

残渣

石炭の中の隙間を埋めた物質で,暗色不透明で2μmの粒度までの細かいマイクリナイト(micrinite)の粒状物質を含んでいる[Kellet : 1928].

出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報

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