残映(読み)ザンエイ

デジタル大辞泉 「残映」の意味・読み・例文・類語

ざん‐えい【残映】

暮れ残った日の光。夕ばえ
消えていったもののなごり。「栄耀栄華残映
[類語]夕日入り日西日落日落陽斜陽夕影残光夕映え夕日影残照夕焼け朝日

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「残映」の意味・読み・例文・類語

ざん‐えい【残映】

〘名〙
① 夕焼け。夕映え。残照。
※随筆たぬき汁(1941)〈佐藤垢石〉みやこ鳥「日が暮れるのに間もあるまい。残映が、山の上の帯のやうに長い雲をぼんやりと紅く染めてゐる」
② かつてはなやかであったものの名残。「残映をとどめる」
恋人たちの森(1961)〈森茉莉〉「錆びた黄金色の大きな鏡の前で、夫人の残映のやうな若さの名残りは時を刻み」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android