死地（読み）シチ

デジタル大辞泉

し‐ち【死地】

１ 死ぬべき場所。死に場所。「死地と定める」
２ 生きて帰れないかもしれない非常に危険な場所。また、そのような状態。「死地に赴く」「死地を脱する」
３ のがれようのない、せっぱ詰まった立場や状態。窮地。「死地に陥る」
[類語]死所・死に所・死に場

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

し‐ち【死地】

〘名〙

① 死ぬべき場所。死に場所。

※史記抄（1477）一一「祭の牛羊は死地に近うなるぞ」

※破戒（1906）〈島崎藤村〉一〇「死地に引かれて行く種牛は寧ろ冷静(おちつ)き澄ましたもので」 〔老子‐五〇〕

② 生きのびる望みもないような危険な場所。また、急迫している境遇。窮地。

※米沢本沙石集（1283）一〇本「大道を心に修して妄念なく、身にも大道を修め、とがなき者は身に死地なし。死地なければころすべきところなし」

出典　精選版 日本国語大辞典

普及版 字通

【死地】しち

絶体絶命の状態。〔孫子、九地〕之れを地に投じて然る後存し、之れを死地に陷れて然る後生く。

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出典　平凡社「普及版 字通」