死別(読み)しにわかれる

精選版 日本国語大辞典 「死別」の意味・読み・例文・類語

しに‐わか・れる【死別】

〘自ラ下一〙 しにわか・る 〘自ラ下二〙 一方は死に、他方は生き残って永久の別れとなってしまう。死別する。永訣する。⇔生き別れる
慶長見聞集(1614)八「それがし親こんかきにて、身上かたのごとく送りしが、三年已前に死わかれ、家跡職請取こんやを仕候が」

し‐べつ【死別】

〘名〙 身近な人が死んで二度と会えなくなること。しにわかれ。死別離。⇔生別
※大観本謡曲・谷行(1546頃)「悲しみの至りて悲しきは、生別離の心なり。なかなか死別ならばかほどの歎きよもあらじ」 〔古楽府‐為焦仲卿妻作〕

しに‐わかれ【死別】

〘名〙 死に別れること。死ぬことによって、その人と別れること。⇔生き別れ
※玉塵抄(1563)一九「垓下の城にせめつめられて、〈略〉虞美人に死わかれする時のうたぞ」

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デジタル大辞泉 「死別」の意味・読み・例文・類語

し‐べつ【死別】

[名](スル)しにわかれること。「幼いころに父に死別した」⇔生別
[類語]死に別れる永訣永別永の別れ別れる離れる生き別れる生別別離離別

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普及版 字通 「死別」の読み・字形・画数・意味

【死別】しべつ

死にわかれる。唐・杜甫〔李白夢む、二首、一〕詩 死別、已に聲をむ 生別、常に惻惻たり 江南(しやうれい)の地 息無し 故人我がに入る 我が長く相ひふをらかにす

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