死児(読み)シジ

デジタル大辞泉 「死児」の意味・読み・例文・類語

し‐じ【死児】

死んだ子。
死んで生まれた子。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「死児」の意味・読み・例文・類語

し‐じ【死児】

〘名〙
① 死んだ子。
※一握の砂(1910)〈石川啄木手套を脱ぐ時「底知れぬ謎にむかひてあるごとし 死児(シジ)のひたひに またも手をやる」
② 死んで生まれた子。死産児
※門(1910)〈夏目漱石〉一三「始めから形のないぼんやりした影の様な死児(シジ)の上に投げかけた」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の死児の言及

【死】より

…ところが各国とも法律で,死とは何かについてなんの規定もおいていないのが通例であった。日本もその例外ではなく,わずかに〈死産の届出に関する規程〉(厚生省令42号,1946)が〈死児とは出産後において心臓搏動,随意筋の運動及び呼吸のいずれをも認めないものをいう〉(2条)という規定をおいているのが,死の概念なり認定方法なりを示唆するにとどまるだけであった。それというのも,従来の3徴候(心拍の停止,自発呼吸の消失,瞳孔の対光反射の消失)を死亡の標識とする慣行が臨床上確立し,社会も慣習法として承認してきたので,法律上規定する必要性が感じられなかったからである。…

※「死児」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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