歯向・歯剥・羽向(読み)はむく

精選版 日本国語大辞典 「歯向・歯剥・羽向」の意味・読み・例文・類語

は‐む・く【歯向・歯剥・羽向】

〘自カ四〙
権勢のある者などにへつらうような言動をする。おせじをいう。機嫌をとる。迎合する。
※雑俳・川柳評万句合‐安永元(1772)松三「雨舎(あまやど)りおしい桜ではむくなり」
② 守り、育てる。
※百座法談(1110)三月七日「慈悲忍辱の衣にはむかれなむ人は、悪業煩悩の病もすなはちのぞかり」

は‐むき【歯向・歯剥・羽向】

〘名〙 権勢のある者などに気に入られるようにふるまうこと。へつらうこと。おせじをいうこと。
※談義本・根無草(1763‐69)後「はむきの町人新吾左と伴ひ来る」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android