歩武(読み)ほぶ

精選版 日本国語大辞典 「歩武」の意味・読み・例文・類語

ほ‐ぶ【歩武】

〘名〙
① (「歩」は六尺または六尺四寸、「武」はその半分) わずかの距離咫尺(しせき)
菅家文草(900頃)一・喜雨詩「歩武甘膏満、含弘渙汗濃」 〔国語‐周語下〕
② あしどり。あゆみ。
本朝無題詩(1162‐64頃)五・初冬偶詠〈釈蓮禅〉「菊色金残当歩武、葉声錦眤散奇文」 〔蘇軾‐寄題潭州徐氏春暉亭詩〕

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デジタル大辞泉 「歩武」の意味・読み・例文・類語

ほ‐ぶ【歩武】

足のはこび。足取り
彼等は漫なる―を以て歩み」〈独歩愛弟通信
《「歩」は6尺または6尺4寸、「武」は「歩」の半分の意》わずかの距離。咫尺しせき

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普及版 字通 「歩武」の読み・字形・画数・意味

【歩武】ほぶ

わずかな距離。一歩半歩。〔国語、周語下〕夫(そ)れ目の度を察するや、武尺寸のぎず。其の色を察するや、(墨は五尺常のぎず。

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