歩板(読み)あゆみいた

精選版 日本国語大辞典 「歩板」の意味・読み・例文・類語

あゆみ‐いた【歩板】

〘名〙
通行のため、物の上に掛け渡した板。あゆみのいた。あよみいた。あゆみ。あゆび
延喜式(927)五「造備雑物〈略〉歩板(あゆみいた)十枚」
船具の名。船から船へ、また、船から陸へ渡して、人を通す板。渡り板。あゆみのいた。あゆみ。あゆび。あよび。〔和漢船用集(1766)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の歩板の言及

【住居】より

…これらの部屋の横には,家事を行う部屋が棟を代えて付け足される。屋敷の内には家族の住いである副屋や馬屋,蔵,釜屋などが独立した建築として建てられているが,建物間には歩板(あゆみいた)が渡されるだけで,寝殿造のような渡殿や廊は使われていない。主要な建物の屋根は茅葺きで庇を板で葺く。…

※「歩板」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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