此糸・蘭蝶(読み)このいと・らんちょう

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「此糸・蘭蝶」の解説

此糸・蘭蝶 このいと・らんちょう

初代鶴賀若狭掾(わかさのじょう)の新内節「蘭蝶」の登場人物
江戸吉原の幇間(ほうかん)市川蘭蝶は遊女此糸とふかい仲となる。蘭蝶の女房お宮に夫とわかれてほしいとたのまれた此糸は,自殺覚悟で承知する。此糸の気持ちを見ぬいた蘭蝶は此糸と心中。これを脚色した歌舞伎若木仇名草(わかぎのあだなぐさ)」では,蘭蝶はもと武士で,ぬすまれた主家の宝物詮議をくわえた筋となる。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android