せい‐り【正理】
〘名〙 正しい道理。正しいすじみち。しょうり。
※黒田太久馬氏所蔵文書‐天喜三年(1055)一〇月二八日・伊賀国滝杣惣検挍等解「望請
二公家寺家裁定
一、
将
下以
二正理
一貴事知
上」
※
乾坤弁説(1656)亨「正理至当の説に非ることを知べし」 〔
賈誼‐早雲賦〕
しょう‐り シャウ‥【正理】
※
平家(13C前)
一二「二の宮は御
学問おこたらせ給はず、正理
(シャウリ)(高良本ルビ)を先とせさせ給ひしかば」
※
評判記・
色道大鏡(1678)一二「女のにくさげなる所はなけれど、取りまはしさかしからねば、
傾国の正理
(シャウリ)にたがへり」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
デジタル大辞泉
「正理」の意味・読み・例文・類語
せい‐り【正理】
正しい道理。正しいすじみち。しょうり。
「―を守て身の苦痛を憚らず」〈福沢・学問のすゝめ〉
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普及版 字通
「正理」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
世界大百科事典(旧版)内の正理の言及
【論理学】より
…
[インド]
インドの論理学は西洋論理学とは無関係に独自につくりあげられた。論理学はインドではすべての学派に共通して正理(しようり)(ニヤーヤnyāya)と呼ばれるが,仏教徒の間では特に因明(いんみよう)(サンスクリットではhetu‐vidyā)と呼ばれる。インド論理学は2世紀に,非仏教的学派である正理学派([ニヤーヤ学派])の手によって成立し,仏教徒もこの論理学を受け入れた。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」