正朔(読み)せいさく

精選版 日本国語大辞典 「正朔」の意味・読み・例文・類語

せい‐さく【正朔】

〘名〙
① (「正」は年の始め、「朔」は月の始めの意) 正月朔日。一月一日のこと。
古今著聞集(1254)三「正朔の節会より除夜追儺にいたるまで、公事の礼一にあらず」
② 暦のこと。
※本朝文粋(1060頃)二・応停止勅旨開田拝諸院宮買取田地舎宅等事「正朔逓変。驪翰推遷」 〔礼記‐大伝〕
③ (古代中国で、新しく王が立つと暦を改めたところから) 天子支配。王化。また、王統
※続日本紀‐延暦八年(789)七月甲寅「今正朔所施。区宇無外」 〔後漢書‐西南夷伝〕

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デジタル大辞泉 「正朔」の意味・読み・例文・類語

せい‐さく【正×朔】

《「正」は年の初め、「朔」は月の初めの意》正月朔日。1月1日。元日。
暦のこと。
《古代中国で、天子が代わると暦を改めたところから》天子の統治

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普及版 字通 「正朔」の読み・字形・画数・意味

【正朔】せいさく

正月と朔日。暦。漢・司馬相如上林の賦〕倉廩(さうりん)を發(ひら)いて以て窮を救ひ、足らざるを補ふ。~制度を改め、色を易(か)へ、正を革(あらた)めて、天下始を爲さん。

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