旺文社世界史事典 三訂版 「欧陽 詢」の解説
欧陽 詢
おうようじゅん
隋末〜唐初の書家
字 (あざな) は信本。湖南の人。書法は王羲之 (おうぎし) にならったが,のち独自の境地を開き,楷書では最高の名手と仰がれ,虞世南 (ぐせいなん) ・褚遂良 (ちよすいりよう) とともに初唐の三大家といわれる。また勅命を奉じて撰した『芸文類聚』100巻は,今日なお中国古典研究者にひろく利用されている。隋の煬帝に仕え太常博士となり,唐の高祖のもとで給士中となった。
出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報