(読み)ハゼノキ

山川 日本史小辞典 改訂新版 「櫨」の解説


はぜ

ウルシ科の落葉小高木のハゼノキのこと。その実から蝋(ろう)をとって木蝋燭(もくろうそく)を作った。大蔵永常の「農家益」(1802~18)には櫨の栽培法と蝋をとる技術が詳述されている。櫨や漆の実をついて蒸し,液を絞りとったのが木蝋で,蝋燭は紙こよりや葦の茎に灯芯をからませた燭芯に,油をまぜた木蝋を塗って乾かし,これを数回くり返して適宜の太さにして作った。福島県会津地方の名産品の絵蝋燭が有名。

出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報

動植物名よみかた辞典 普及版 「櫨」の解説

櫨 (ハゼノキ・ハゼ)

学名Rhus succedanea
植物。ウルシ科の落葉高木,園芸植物,薬用植物

櫨 (ハゼ)

植物。ゴマノハグサ科多年草サギゴケ別称

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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