櫛形山(読み)クシガタヤマ

デジタル大辞泉 「櫛形山」の意味・読み・例文・類語

くしがた‐やま【櫛形山】

山梨県西部にある山。標高2052メートル。頂上にはアヤメ群生があり、アヤメ平と呼ばれる。東斜面の中腹伊奈ヶ湖・県民の森がある。名の由来は、東方甲府盆地から見ると山容が櫛の形をしていることから。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「櫛形山」の意味・わかりやすい解説

櫛形山
くしがたやま

山梨県甲府盆地の西方巨摩山地(こまさんち)にある山。甲府から見ると櫛のような形をしているのでこの名がある。標高2052メートル。南アルプス市と富士川町(ふじかわちょう)の境にあたる。山頂南北に長い高位平坦(へいたん)面となって、お花畑となっており、7月に咲くアヤメの群落のあるアヤメ平は著名山腹断層に関係した凹地をもち、標高800メートル付近に沼や池をもつ。1968年(昭和43)明治100年の山梨県記念事業として、南伊奈(いな)ヶ湖付近は「県民の森」が造成され、キャンプ、ハイキング、登山などの施設がある。この付近より頂上へは、北・中・南の各尾根に登山道がある。

吉村 稔]

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事典 日本の地域遺産 「櫛形山」の解説

櫛形山

(山梨県南アルプス市)
日本山岳遺産指定の地域遺産(2010(平成22)年度)。
櫛形山(標高2052m)は、植物約810種、蝶類60種類、哺乳類44種類と、県内で確認されている野生動植物種のほとんどが生息し、特産種、山梨県レッドデータブックの指定種も他地域に比べ多数生息。アヤメ群落は山梨県自然記念物に指定されている。〔支援団体〕櫛形山ネットワーク。〔活動内容〕櫛形山の総合的な保全を考えるためのパンフレット作製など

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「櫛形山」の意味・わかりやすい解説

櫛形山
くしがたやま

山梨県,甲府盆地の西方にある山。赤石山脈前山の巨摩山地の主峰。標高 2052m。頂部から東は新第三紀の御坂層,西側は中生層から成る。穏やかな山容でアヤメの群落があり,ハイカーが多い。南アルプス巨摩県立自然公園に属する。

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事典・日本の観光資源 「櫛形山」の解説

櫛形山

(山梨県南アルプス市・南巨摩郡増穂町)
山梨百名山」指定の観光名所。

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