橋本十左衛門(読み)はしもと じゅうざえもん

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「橋本十左衛門」の解説

橋本十左衛門 はしもと-じゅうざえもん

?-? 江戸時代前期の朱印船貿易商。
太田資宗(すけむね)の弟。豪商橋本家の養子となる。朱印状ほかに幕府老中の奉書を必要とした奉書船貿易商のひとりで,寛永8年(1631)にはカンボジアに渡航した。銀座座人としても活躍した。遠江(とおとうみ)(静岡県)出身。名は資信。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の橋本十左衛門の言及

【奉書船】より

…その理由は,南方諸地域において日本の朱印船を排除する空気が強く,国際間の紛争も発生しており(台湾事件,シャムのアルカラーソ事件,シャムの山田長政毒殺やアユタヤ焼打ち事件など),それにキリスト教の取締りの強化や,日本からの武器輸出禁止,さらに偽造朱印状の横行などの問題があったからである。以後,奉書船貿易家の中心は末吉孫左衛門平野藤次郎角倉素庵(与一),末次平蔵茶屋四郎次郎,橋本十左衛門と三浦按針(2世)の7人が主となり,この7人は豪商というよりは7人の侍,すなわち代官か代官に準ずる立場に属していた。【中田 易直】。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」