橋勧進(読み)はしかんじん

世界大百科事典(旧版)内の橋勧進の言及

【僧】より

…東大寺の重源(ちようげん)を頂点とする大仏勧進聖,高野山の高野聖(こうやひじり),念仏の名帳勧進をした融通念仏聖らが有名な例である。橋のたもとで通行人に杓を差し出す橋勧進や,勧進帳,奉加帳,勧進鉦鼓,鉦架,杓などを携えた聖の姿は,《三十二番職人歌合絵巻》ほかの絵巻物や社参図などに伝えられている。だが,これらの聖たちも近世になると,社会の最下層の存在として蔑視され,三昧聖(さんまいひじり)集団,鉢たたき,千秋万歳法師,虚無僧(こむそう)などの僧形の漂泊の芸能者と同様に位置づけられ,史上での活躍は衰えた。…

※「橋勧進」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」