デジタル大辞泉
「樺」の意味・読み・例文・類語
かにわ〔かには〕【×樺/桜=皮】
シラカバの古名か。この木の皮を刀や弓の柄に巻いたり、舟や器物に巻いたという。
「―巻き作れる舟に」〈万・九四二〉
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かば【樺】
〘名〙 (「かにわ(樺)」の変化した語)
②
カバノキ科カバノキ属の植物を総称していう。
ダケカンバ、シラカバ、ウダイカンバなどで、古くは、とくにウダイカンバをさしていった。かばのき。〔二十巻本和名抄(934頃)〕
③ 経木
(きょうぎ)の曲物
(まげもの)の綴じつけや、弓の鳥打
(とりうち)の上下、
矢羽の上下などに巻く檀
(まゆみ)や桜の白皮
(あまかわ)。檀の皮を真樺
(まかば)といい、桜の皮を鶉目樺
(うずらのめかば)という。
※弁乳母集(11C後か)「まとに見る人しなければ梓弓かは離れたるここちこそすれ」
④
儀仗の弓の名所。上の鳥打をはさんで二か所、下に一か所、鳥子
(とりのこ)または檀紙を巻いて古様の樺巻
(かばまき)の
名残を示しているもの。
⑤ 色の名。樺色
(かばいろ)。ただし、これは「かば(蒲)②」の
誤用。
※
読本・椿説弓張月(1807‐11)後「染色は黄と椛
(カバ)と、黒と、此三色多し。〈略〉椛
(カバ)は
秋冬の内、またみと称る木の皮を煎じて、染る事又三十遍ばかりにして、色を出す
事前のごとし」
かんば【樺】
▼かんばの花《季・春》 〔重訂本草綱目啓蒙(1847)〕
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
樺 (カバ)
植物。カバノキ科カバノキ属の落葉高木の総称。カバノキの別称
出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報