横道万里雄(読み)よこみちまりお

百科事典マイペディア 「横道万里雄」の意味・わかりやすい解説

横道万里雄【よこみちまりお】

芸能史研究者。東京都生れ。東京帝国大学(現,東京大学)理学部および文学部を卒業。1953年に東京国立文化財研究所(現,東京文化財研究所)芸能部の文部技官となる。のち同芸能部部長,東京芸術大学教授,沖縄県立芸術大学教授を歴任。東京芸術大学名誉教授。第2次世界大戦後の謡曲楽の研究を牽引し,能楽師らとの連携により《鷹姫》(アイルランドの劇作家ウィリアム・バトラー・イェイツの作品を脚色)などの創作能の執筆も手掛けた。著書として日本古典文学大系《謡曲集》(表章(おもてあきら)との共編著)や《能劇の研究》《日本の楽劇》などがある。《謡曲集》で1963年度芸術選奨文部大臣賞を受賞し,2011年に文化功労者

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世界大百科事典(旧版)内の横道万里雄の言及

【寺事】より

…この場合,行事の催行目的を明確に表明し達成するにふさわしい儀式―法要―を中核に据えて構成される。従来,法会,法事,仏事,法要,法儀などの用語に拠っていたが,それぞれの概念規定が不統一であったため,近年,仏事を芸能の側から研究する横道万里雄によって造語された。寺事の催行目的は,三宝の供養をはじめ自行・利他にいたるまで広範に及び,その分類項を挙げれば慶祝,祈願,追福,報恩,懺悔(さんげ),修善,修学,修行,伝戒,伝法など多岐にわたる。…

※「横道万里雄」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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