横強度(読み)よこきょうど

世界大百科事典(旧版)内の横強度の言及

【船体強度】より

…なお,縦強度における曲げの状態については,通常,船体が上に凸になる状態,すなわち甲板部が引っ張られ船底部が圧縮される状態をホギング状態,この逆をサギング状態と呼ぶ。
[部分構造強度]
 従来,横強度と呼ばれてきたもので,商船においては船倉部分の強度検討がこれに当たる。船体全体のうち,考慮すべき船倉範囲をとり出し,立体的な板構造,あるいは骨組構造とみなして変形,応力を算定する。…

【船体構造】より

… 貨物を積載し,ときには荒天を航行する船は,波などから受ける外力によって損傷などの事故が生ずることのないように,構造安全性に関して必要十分な船体強度を保持しなければならない。この船体強度は,便宜的に縦強度,横強度,局部強度に分けられる。縦強度は,船体を長さ方向に断面が変化する1本の梁とみなしたときの船体全体としての強度,横強度は,船倉部分を板構造,あるいは骨組構造と考える部分構造(さらに単純化する場合には,船体をその長さ方向の一構造単位分だけ輪切りにして得られる構造)の強度,局部強度は,船倉内部,船首尾部,機関室部分などの板や骨に関する強度である。…

【舟∥船】より

…甲板上には船楼および甲板室を設け,操舵室,居住区,倉庫などにあてている。 船の強度は横強度(部分構造強度,局部強度ともいう)と縦強度(全体強度)の両観点からの検討を行う。小型船の場合,横強度を満足する船は縦強度も十分満足するが,大型船になるほど縦強度の検討が重要となる。…

※「横強度」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」