標準生成熱(読み)ヒョウジュンセイセイネツ

デジタル大辞泉 「標準生成熱」の意味・読み・例文・類語

ひょうじゅんせいせい‐ねつ〔ヘウジユンセイセイ‐〕【標準生成熱】

熱力学標準状態における生成熱。セ氏25度、気圧1atmで、ある化合物1モルを成分元素の単体から合成するときに発生、または吸収される熱量で表される。標準生成エンタルピー

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

化学辞典 第2版 「標準生成熱」の解説

標準生成熱
ヒョウジュンセイセイネツ
standard heat of formation

熱力学的な標準状態(1 atm,25 ℃)下における,1 mol の化合物が,その成分元素の単体から生成されるときに吸収される熱量.標準生成エンタルピー同義.標準生成熱が負である化合物は,それを構成する単体から合成されるとき,発熱反応となる.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

世界大百科事典(旧版)内の標準生成熱の言及

【生成熱】より

…ある化合物1molをその構成元素の単体から合成する際に発生または吸収される熱量をその化合物の生成熱と呼ぶ。とくに標準状態(1気圧)のもとで天然に安定に存在する状態(たとえば水素は気体,水銀は液体,硫黄は斜方硫黄)を基準にとったときの値を標準生成熱という。また,構成元素をすべて原子として,これから化合物を合成するとした場合の生成熱をとくに原子生成熱という。…

※「標準生成熱」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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