標準ふるい(読み)ヒョウジュンフルイ

化学辞典 第2版 「標準ふるい」の解説

標準ふるい
ヒョウジュンフルイ
standard sieve

規格化された一連の大きさの目をもつふるい.小粒子を大粒子から分離するのに用いる細かい目の網(screen),あるいは粗い目の網(riddle)をふるい(sieve,screen)というが,厳密にいえばsieveというのは手で操作できるものをいい,機械的に操作されるものをscreenという.標準ふるいにはJIS,ASTM,DIN,Tylerなどの規格がある.わが国ではTylerのものがもっともよく用いられている.枠は同一径の円管形で,組み合わせて使用できるようになっている.ふるいの目の大きさを表すメッシュ(mesh)とふるいの目の開き(L)の関係をTylerおよびJIS規格について表に示す.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「標準ふるい」の意味・わかりやすい解説

標準ふるい
ひょうじゅんふるい
sieve for testing purposes

化学製品,鉱石,その他のふるい分け試験に用いる金属製のふるい。 JISには,標準網ふるいと標準板ふるいの2種類があり,針金と板材には黄銅,リン青銅またはステンレス鋼が使用される。網ふるいでは針金を直角に織ったものを,板ふるいでは金属板に垂直に円孔をあけたものを用い,網ふるいの目の開きはマイクロメートル (μm) またはミリメートル (mm) 単位で,板ふるいでは円孔の直径 (μm) を基準にして表わし,それぞれを呼び寸法 (代表寸法) としている。従来は目のあらさを1インチあたりの目数,すなわちメッシュで示していたが,現在では参考値としてのみ存続している。

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