多少とも一時的に、特定の環境刺激だけを選択し、その認知や反応を促進する準備状態をさす心理学のことば。最初は、実験者の教示、指導者の指示によって生み出され、また統制されるものと考えられた。問題解決に際し、ある方向に探索すべきだと、なかば無意識的に構えることを決定傾向というが、特定の構えを強くとりすぎると観点変更の自由が失われ、かえって問題解決に阻害的になることがある。これを、構えの硬さという。100メートル競走に際し「用意」と合図しているとき、ピストル音がなると速やかに走り出せるが、この間隔が短すぎても準備状態はできないし、長すぎるとだれてしまう。2秒間くらいが最適といわれ、一般的には、自動車道路の交差点・分岐点とその予告標識提示場所との間隔を設定する基礎となる。
保守または急進的な価値体系をもつ人は、一般に自説に有利な文言・事実を認知しやすく、不利なものは見落とす傾向があるが、これも半無意識的な構えの影響として、社会心理学で研究されている。
[吉田正昭]
《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...
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