榜眼(読み)ぼう(ばう)がん

普及版 字通 「榜眼」の読み・字形・画数・意味

【榜眼】ぼう(ばう)がん

科挙進士科の次席及第者。〔余叢考、二十八、状元・榜眼・探花北宋の時、第三人も亦た呼んで榜眼と爲す。蓋(けだ)し眼は必ず二り。故に第二第三の人、皆之れを榜眼と謂ふ。其の後第三人を以て探と爲す。に專ら第二人を以て榜眼と爲すのみ。

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出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

世界大百科事典(旧版)内の榜眼の言及

【科挙】より

…成績上位の第一甲3名に進士及第,続く第二甲若干名に進士出身,残りの第三甲全員に同進士出身の学位を賜るが,通じて進士と呼ばれる。第一甲の最上位は状元,2位が榜眼(ぼうがん),3位が探花と称せられ,最大の名誉とされる。この3名は直ちに翰林院で修撰,編修などの官を与えられるが,第二甲以下の新進士は翰林院が行う朝考なる試験を受け,主として文学の才能を試された後,上位の者は翰林院の庶吉士に採用されて勉強を続け,中位の者は中央政府に,下位の者は地方に官職を授けられる。…

【進士】より

…これによって吏部の銓試は,有名無実となり,進士の任官,官位昇進の遅速は,もっぱら殿試成績の序列に左右されることとなった。成績はまず第一甲,第二甲,第三甲それぞれ若干名に分けられ,第一甲の首は状元,次の2名を榜眼(ぼうがん)と称したが,のちに榜眼の次席者を探花と呼ぶようになった。実は探花とは唐代の風習で最年少の進士2人が長安城中の名花を探して報告を行った故事に由来する。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」