楽音（読み）がくおん

精選版 日本国語大辞典

がく‐おん【楽音】

〘名〙

① 楽器の音。音楽。奏楽。

※東大寺続要録（1281‐1300頃）「楽音猶奏_レ之」

※米欧回覧実記（1877）〈久米邦武〉一「両国の旗を交叉にかけ、華盛頓(ワシントン)氏の画像を掲げ、食饌豊美に、楽音逓(たがい)に奏す」 〔史記‐楽書〕

② 楽器の音のように定まった音の高さの感覚を与える音で、一定の周期をもって振動がある時間継続して起こるような音。高さ、強さ、音色など耳で識別される三要素をもつ。⇔噪音(そうおん)。

※造化妙々奇談（1879‐80）〈宮崎柳条〉五「楽音(ガクオン)を作るが如き」

出典　精選版 日本国語大辞典

デジタル大辞泉

がく‐おん【楽音】

音楽の素材になる音。振動が一定の周期をもち、その高さを明瞭に判別できる音。
[類語]音おと・物音・音声・音おん・音ね・音色・サウンド

出典　小学館

普及版 字通

【楽音】がくおん

音楽。〔史記、楽書論賛〕夫(そ)れ禮は外より入り、樂はより出づ。～故に樂なるは、君子の義をふなり。

字通「楽」の項目を見る。

出典　平凡社「普及版 字通」

百科事典マイペディア

楽音【がくおん】

確定した音の高さを区別できる音。発音体が規則正しい振動をある時間継続するか，その変化がきわめて緩慢なとき生ずる。弦楽器や管楽器の音がこれで，概して快感を与え，音楽の主要素となる。高さ，大きさ，音色の三要素で区別される。

出典　株式会社平凡社

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

楽音
がくおん

「純音」のページをご覧ください。

出典　ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典