楼観(読み)ろうかん

精選版 日本国語大辞典 「楼観」の意味・読み・例文・類語

ろう‐かん ‥クヮン【楼観】

〘名〙 物見たかどの。ものみ。
※凌雲集(814)晩夏神泉苑釣台同勒深臨陰心応製〈賀陽豊年〉「神泉苑裡多雄勝、楼観飛驚倒水深」 〔後漢書‐梁冀伝〕

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デジタル大辞泉 「楼観」の意味・読み・例文・類語

ろう‐かん〔‐クワン〕【楼観】

物見のたかどの。物見。

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普及版 字通 「楼観」の読み・字形・画数・意味

【楼観】ろうかん(くわん)

楼閣。〔後漢書宦者、単超伝〕其の後四侯~皆競ひて第宅をし、樓壯麗、伎巧窮極す。~多く良人の美女を取りて、以て妾と爲し、皆珍侈、宮人に擬則す。

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世界大百科事典(旧版)内の楼観の言及

【楼閣】より

…たかどの。古代中国では本来,楼は2階建て以上の建物を指し,閣は四方を観望する見晴しの高層建物をいうが,また見晴し用の高い壇を指す台,台の上に亭(あずまや)を築いた榭(しや),あるいは見晴し用建築の観などと合わせて楼閣,楼台,楼榭,楼観などと連用してこの種の高層建物の類を総称する。木造の楼閣建築はおそくとも漢代には出現したが,現存する遺構では独楽寺観音閣(天津市薊(けい)県,遼の984年建立)が最古である。…

※「楼観」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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