(読み)ひさぎ

精選版 日本国語大辞典 「楸」の意味・読み・例文・類語

ひさ‐ぎ【楸】

〘名〙
植物古名で、「きささげ(木豇豆)」または「あかめがしわ赤芽柏)」をさしたと考えられる。《季・秋》
出雲風土記(733)意宇「羽嶋 椿・比佐木・多年木・蕨・薺頭蒿あり」
② 「とうきささげ(唐木豇豆)」の古名。〔薬品名彙(1873)〕

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デジタル大辞泉 「楸」の意味・読み・例文・類語

ひさ‐ぎ【×楸】

植物の名。キササゲ、またはアカメガシワというが未詳
「ぬばたまの夜のふけゆけば―生ふる清き川原に千鳥しば鳴く」〈・九二五〉

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動植物名よみかた辞典 普及版 「楸」の解説

楸 (キササゲ・ヒサギ)

学名Catalpa ovata
植物。ノウゼンカズラ科の落葉高木,園芸植物,薬用植物

楸 (ヒサギ)

植物。トウダイグサ科の落葉高木,園芸植物,薬用植物。アカメガシワの別称

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

世界大百科事典(旧版)内のの言及

【アカメガシワ】より

…新葉が紅色の星状毛を密生し,美しい鮮紅色を呈す。また秋には黄葉し,古来,歌人に愛された楸(ひさぎ)は本種とみなされる。本州中南部から台湾,中国にかけて分布する。…

※「楸」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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